篠島は日本古来の神事を執り行う神秘的な行事を持つ島です
歴史ある漁師町めぐり
篠島
篠島へは高速船に乗って行きます。中部国際空港(セントレア)から名古屋鉄道を利用して約60分、または名古屋駅から名古屋鉄道を利用して約50分で河和駅に着きます。
河和駅から無料シャトルで河和港に行き、河和港から高速船を利用して約20分で篠島に着きます。
車の場合はセントレアから30分で師崎港(もろざきこう)に行き、師崎港から高速船に乗って5分で篠島に着きます。
日本古来の神秘の島を巡る旅 篠島
神秘の篠島
篠島は南知多半島の先に浮かぶ小島で、日本人の心のふるさとである伊勢神宮に連なる神社では伝統的な神事が守り継がれており、日本古来の伝統文化を今に伝える島です。
普段多くの島民は漁業に従事しており、昔懐かしい日本の風景や漁師町の街並みが島全体に残っています。
ところが毎年1月3日から神事が執り行われます。深夜に、男神を祭る八王子社の神霊が女神を祭る神明神社にお渡りになるのです。
この神霊を守るために島民はこの日は神の子となるのです。神事が終わると共に篠島に正月が訪れ日本古来の漁師町に戻ります。
八王子社
八王子社は1288年に伊勢国度会郡(いせのくにわたらいぐん)の箕輪(みのわ)神社より御霊(みたま)をお迎えして建てられた神社です。
20年ごとに行われる、伊勢神宮の式年遷宮(しきねんせんぐう)に合わせて神明神社が建て替えられるので、そこで生まれる古材で八王子社の社殿が造られてきました。八王子社の社殿も伊勢神宮の古材で造られていることになります。
航海、操業の安全を願う心から、古来より造船、海上守護の神として祀られています。
神明神社
神明神社(しんめいじんじゃ)は西暦771年に、伊勢神宮より土之宮(つちのみや)をお迎えして建てられました。
神明神社の社殿は伊勢神宮の式年遷宮に合わせて20年ごとに建て替えられ、その社殿は伊勢神宮から譲渡された古材によって建てられるのです。遷宮の年にはこの建て替えのために、篠島ではほぼ1年にわたって、建て替えのための神事が繰り広げられます。直近の遷宮は平成27年に行われました。次の遷宮は平成47年に執り行われます。
女神の神明神社と男神の八王子社によって、お参りされた人々には末永い縁をもたらす縁結びの神社として、若い男女の参拝が多く見られます。
砂浜
篠島の東海岸は長さ800メートルの海岸線を持つ広い砂浜です。弓型に広がった海岸線は篠島の空と海が重なり合って息を飲むような美しい風景を作り出しています。天然にできた遠浅の砂浜なので安全に泳ぐことができ、小さな子供達にも安心して海水浴を楽しんでもらう事ができます。この砂浜では春と秋に地引き網を体験することができます。
漁師の町
ここは漁師の町、日に焼けた笑顔の漁師が自ら包丁を持ち、素早く魚をさばく姿はまさに芸術。
器一杯に無造作に盛られた、荒々しいままの鮮魚、それを口にした瞬間、あなたの人生でまた味わったことがない、荒々しい芸術と味覚が、絶妙のハーモニーを奏でます。
シラス
シラスとはカタクチイワシの稚魚で、篠島は日本一のシラス漁獲量を誇っています。
鮮度が高いシラスは生のままでご飯の上に振りかけたシラス丼にすると大変おいしく、しらす丼は篠島の名物となっています。
一般的にはシラスは塩ゆでにしてから干して、ちりめんじゃこ又はかちりの名称で、全国で販売されています。干したシラスを大根おろしと醤油で味付けしたものは、たんぱく質やカルシウムが豊富で、健康的な和食の食材として多くの日本人に親しまれています。